鎮魂祭斎行のお知らせ・11月祭典一覧
(写真・鎮魂祭で猿女の鎮魂法を行う巫女。古事記の中の天の岩戸開きの際のアメノウズメの姿にならい矛と笹の葉を携え、頭には美男葛、身体には日陰葛を身に付ける)
鎮魂祭斎行日時・・・11月24日午後8時(石見神楽奉納午後5時半) 場所:拝殿
鎮魂祭とは?
鎮魂祭は物部神社の起源ともいえる祭典で、当社の御祭神・宇摩志麻遅命様が神武天皇御即位のときに天皇陛下のために鎮魂宝寿を祈願されたのが始まりとされています。
以降連綿と神代の頃より受け継がれ、現代では氏子崇敬者の皆様の心身の健康を願う祭典としても続いている物部氏最大最古の神秘の祭です。
毎年全国から多くの崇敬者様のご参列を賜る歴史ある祭典でございます。
身体と魂魄を結ぶいのちの糸{たまのお}を古来より受け継がれる秘事(物部氏の呪術のひとつ)を以て結ぶことにより身も心も健全で健康な状態にし、さらには強運・勝運を与える神事です。
古代より伝わる「たまふり」*魂を直接揺り動かして本人の元の気・運気の巡りを円滑にし病や邪気を祓い、健全な魂に戻す物部氏の秘事*を行い御参列頂いた方の健康と勝運を宮司以下祭員一同御祈念致します。
鎮魂というと一般的に霊を弔うための言葉と解釈されていますが、本来はその逆で活力を与える・復活を促す・甦る・悪影響をもたらすものを払拭するなど総ての好転的な意味を持つものです。また神道行事の根幹を為す"祓いの本義"であるとおもわれます。
元来存在するもの総てに生命が存在すると考えられています。存在そのものが生命といって過言ではないでしょう。そのものが存在し続ける上で最も必要なものが魂魄です。この魂魄を振り動かし、結びつけ、鎮め置く、そのものの存在を本来の姿に立ち戻らせる祈祷法こそ、「鎮魂」本来のあり方なのです。その狭義の一部分に霊を弔うことも含まれてはいるが大儀はあくまでも存在を存在たらしめることであり、より大きな存在へ導くものです。
この鎮魂祈祷を初めて斎行したのが御祭神宇摩志麻遅命です。このことについては江戸期まで古事記・日本書紀と並び称された「先代旧事本紀」に記述されています。それによると「(前略) 蒼生及萬物の病疾のことあらば 神寶を以て御倉板に鎮置て 魂魄鎮祭を為して 瑞寶をふるべ (中略) 如此祈祷せば死共更に蘇生なんと おしえたもう (後略)」とあります。たとえ死んでも鎮魂祭を斎行し、十種神寶を振ることによって蘇生するというのですから、とんでもない祈祷法です。 この鎮魂祭を古くから伝承し斎行しています神社は奈良県石上神宮(物部の鎮魂法)・新潟県弥彦神社(中臣の鎮魂法)・島根県物部神社(物部・猿女の鎮魂法)の三社です。特に物部神社の鎮魂祭は宮中において斎行される鎮魂祭に最も近いものです。
また物部神社が祈祷専門の神社として天皇の勅命により社殿が建てられ、現在も年間百件の祭事を斎行し続けております根幹は、蒼生(人間)や萬物のために鎮魂祈祷をなさんが故の御祭神宇摩志麻遅命の御意志の継承でもあります。
物部神社で行われます祈祷の総てにはこの鎮魂祭の本義が存在し、より大きな御神徳が発揚されています。
鎮魂祭に御参列される方へ
鎮魂祭に御参列・御祈祷を希望される方は、参列申込用紙と祭典で祈念するための撫で札を無料で送付致しますので事前に当社まで郵便番号、ご住所、お名前をメール又はFAX、郵送等でお知らせ下さい。(下記連絡先参照)
遠方からで直接祭典に参列できない方も撫で札を依り代に用い祈念させて頂きますのでお気軽にお問い合わせ下さい。
ご記入頂いた参列申込用紙は直接持ってきて頂くのが難しければ郵送、又はFAXでお送り下さい。
撫で札は直接、又は郵送でのみ承っております。
また、原則として撫で札はお使い頂きましたら24日鎮魂祭当日必着で当社へお送り下さい。
こちらから申込用紙・撫で札の発送をご希望の方は大変お手数お掛け致しますが11月18日までに当社へ御住所等お知らせ下さいませ。
(間に合わなかった場合は特例として鎮魂祭斎行後にお祓い致します。)
祭典間際に参列申込をされる方については申込用紙に書いてある必要事項をFAXかメールでお送り頂きます。
祭典当日に直接御参列される方は当日受付もございますし鎮魂祭が始まるまでに申込用紙・撫で札を職員へお渡し頂ければ大丈夫です。
撫で札に関しましては当日までに間に合わない場合、鎮魂祭斎行後にお祓いをされるという形でもよろしければご郵送致します。
その他不明な点などございましたら、直接社務所へご連絡下さい。
また、祭典当日も授与所横に鎮魂祭に参列される方のための受付を設置いたしますのでお気軽にお声お掛け下さい。
※祭典に申し込み・御参列頂いた方は後日お納めされた初穂料に応じて授与品をお送り致します。
品々物比禮(撫で札)のご使用方法
封筒の中に二体撫で札が入っています。
御家族様を男性の方・女性の方に分けて頂きそれぞれ一体ずつご使用下さい。
(例 1枚目・・・祖母、母、長女、次女、、、2枚目・・・祖父、父、長男、次男、、、※性別ごとにお分け頂ければ一枚を複数人で使われて構いません。)
1・身体の痛むところ・気になるところを撫で札で撫でます。(何回でも大丈夫です)
2・息を吹きかけます。
3・撫で札の裏面にご使用された方全員の御名前・生年月日を書きます。
4・封筒の中に初穂料と一緒に撫で札を入れて頂き、封筒の表面に御住所・御名前・初穂料の金額を書きます。
5・鎮魂祭当日までに当社へ直接又は郵送で撫で札をお送り頂きます。
※初穂料はお気持ちでお納め下さい。直接お渡し頂いてもかまいませんし現金書留又は振り込みでも承っております。
振り込みの場合は受付用紙・撫で札とともに振り込み用紙を同封しお送り致します。
申込用紙・撫で札 送付先
〒694-0011
島根県大田市川合町川合1545
物部神社社務所 宛
電話番号(0854)82-0644
FAX 82-9298
(迷惑メール拒否設定等設定されている方は当社のアドレスを指定受信設定しておいて下さい。form@mononobe-jinja.jp)
毎年全国各地から大変多くの方がこの日のために御参拝下さいます。
毎年恒例となる日脚神楽社中様による石見神楽奉納もございます。
午後5時半~午後7時半・授与所前にて
鎮魂祭期間限定の授与品の頒布も行っております。
たまのお
五色の絹糸で編まれた紐守です。鎮魂祭で執り行われる古来より受け継がれる物部氏の秘事、「たまのお結び」に用いる紐と同じものをおわかちします。手首などに結び身に付けていただき、勝運と健康の御神徳をお受け下さい。
五色の輪
特殊な祈祷を施した五色の結界清めの輪です。居間や客間の中心の天井に押しピンやテープで吊して頂くとご家族様の健康と幸運を御守りします。より強固な結界を望まれる場合は部屋の四隅に一体ずつ付け、各部屋にも同じようにお付け下さい。
鎮魂ペンダント
御神紋を象ったペンダント守。ペンダントトップは二体入っています。両手に一体ずつ握り神棚の前で説明書きの通りに祝詞を唱え、一体はご自宅の神棚に納めもう一体は身に付けてお持ち下さい。同封の御分体用紙を記入し当社へ送って頂ければ鎮魂祈祷をし本殿へお納め致します。
鎮魂の比禮
プラチナフォトン繊維(身体に有益な作用をもたらす繊維)を使用し織り上げたタオルです。この比禮に触れる、身体に巻くなどし、物部の大神様のお力を頂戴し更に増幅した特殊繊維の効果によって学業成就・健康増進等の御神徳をお受け下さい。
これらの授与品は郵送にてお送りすることも出来ます。
ご希望の方はメール・FAX・お手紙などで御住所・御名前・電話番号・受けられたい授与品名と体数をお書きになり当社までお知らせ下さい。
※鎮魂祭へ御参列頂いた方にはたまのお・五色の輪を必ず一体ずつ頒布致します。
その他
※参列席について
当日は拝殿内外に席を用意してはおりますが毎年多くの参列者様がいらっしゃるため、席が無くなり次第ご起立での御参列となります。
夕方頃から席を取りにいらっしゃる方も多く、遅くても午後6時頃には例年満席となりますので少し早めにお越し頂くのををお勧め致します。
席取り等は神社に頼まれても出来ません。
お席の確保は手荷物を置かれる、メモを席に貼る等してご自身の手でお願い致します。(ご病気の方、身障者の方は除く)
※駐車場について
当社に100台駐車できる駐車スペースがございますが石見神楽奉納の時間帯にはほぼ満車となりますのでお早めにお越し下さい。
ご迷惑お掛け致しますが何卒御理解賜りますよう宜しくお願い致します。
祭典中は1時間弱ほぼ屋外での参拝となりますのでお風邪をひかれないよう暖かい服装でお越し下さいませ。
11月祭典予定表
各祭典にはどなたでもご参列頂けます。
霜月(11月)翔運守「朽葉色」
毎月季節に合わせたお色でお出ししているお朔日限定授与の翔運守。
霜月(11月)翔運守は 「朽葉色」
11月といえば紅葉、そして落葉の季節です。
秋の風に吹かれ、カラカラと舞い降りる落ち葉の絨毯が敷かれた参道や、秋の静かで落ち着いた空気をイメージした「朽葉色」の翔運守を11月1日限定でお朔日参りにいらした方にのみおわかちさせて頂きます。
ひとつひとつ巫女の手作りのため数に限りがございます。
1日早朝の月次祭でお祓いした後授与所開所時間8時半~17時までの間頒布しておりますのでお朔日参りにいらした祭はぜひお受け下さいませ。
11月も皆様の御参拝を職員一同心よりお待ちしております。
巫女