本年も11月24日午後8時より
 

鎮魂祭【みたましずめのみまつり・ちんこんさい】
 

滞りなく申し納めました。

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※祭典中は写真撮影禁止のため祭典後の宮司講話の時のお写真です。

 

鎮魂祭とは…

鎮魂祭は物部神社の起源ともいえる祭典で、当社の御祭神・宇摩志麻遅命様が神武天皇御即位のときに、天皇のために鎮魂宝寿を祈願されたのが始まりとされ、以降連綿と神代より受け継ぎ現代まで続いている物部氏最大最古の神秘の祭です。

身体と魂魄を結ぶいのちの糸{たまのお}を古来より受け継がれる秘事(物部氏の呪術のひとつ)を以て結ぶことにより身も心も健全で健康な状態にし、さらには強運・勝運を与える神事です。 

古代より伝わる「たまふり」*魂を直接揺り動かして本人の元の気・運気の巡りを円滑にし病や邪気を祓い、健全な魂に戻す物部氏の秘事*を行い御参列頂いた方の健康と勝運を宮司以下祭員一同御祈念致しました。

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日脚神楽社中様による毎年恒例の石見神楽奉納。

今年も大変な賑わいでした。

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昨年よりも参列者様が多かったような気がいたします。

大変多くの方にご参列賜り大神様もお慶びのことと思います。

遠近より寒さ厳しい中御参拝頂きました皆様、誠にようこそお参りでございました。

 

 

全国でも宮中の他には3社ほどしか斎行しているところがないこの『鎮魂祭』ですが、特に物部神社の鎮魂祭は宮中で執り行われる鎮魂祭に最も近いと言われています。

 

当社では

・物部流の鎮魂法

・猿女の鎮魂法

この2つを同時に行い鎮魂祈祷を執り行います。

 

御本殿にて宮司以下神職2名で執り行う物部の鎮魂法は秘儀なのでお伝えできませんが、

猿女の鎮魂法はこちらになります。

 

祭典前日に行われた最終練習の様子です。

祭典当日は全ての灯りが消され、暗闇と静寂の中、猿女役の巫女が伏せた桶の上に立ち 矛を打ち鳴らしながら

「ひと ふた み よ いつ むゆ なな や ここの たり」

の声に合わせ笹の葉をさらさらと揺り動かしながら上下に動かします。

これは古事記の中に出てくる天の岩戸開きの際のアメノウズメの舞を再現しています。

本番ではアメノウズメにならい頭に美男葛、身体には日陰葛を身に付けます。

昨年の写真になりますがこのような姿で猿女の鎮魂法を納めます。

今年も去年に引き続き、こちらの女の子が猿女役の大任を務めあげて下さいました。

ありがとうございました!

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本年も鎮魂祭へ沢山の方に御参列賜りましたこと神職巫女一同心より感謝申し上げますと共に皆様の益々のご健勝とご繁栄を御祈念致します。

祭典でお祓いいたしました御守りや御神札は12月中頃までにはお届け予定です。

お待たせして申し訳ありませんが到着まで今しばらくお待ち下さいませ。

 

日に日に寒さ厳しくなって参りましたがお身体大切にお過ごし下さい。

また来年の鎮魂祭でも皆さまのご参列を職員一同心よりお待ちしております。

 

 

巫女

*また、今回の鎮魂祭の記事を編集するにあたって当社のツイッターアカウントのフォロワー様yasutomo yoneharaさん , sakakiさん にお写真を提供して頂きました。

快く写真掲載許可を頂き誠にありがとうございました!