早いもので9月も終盤に入りすっかり秋めいてきました。

厳しい夏の暑さも和らぎ朝晩は寒いくらいで、少しずつ過ごしやすい季節になってきましたが皆様いかがお過ごしでしょうか?

9月の全ての祭典を本年も滞りなく申し納めましたので祭典のようすをご報告したいと思います。

 

◎9月1日 田面祭(たのもさい) 午前10時半より
 

五穀の豊穣を祈る田面祭では、普段は見られない特別な御神饌を神様にお供えします。

まず一番目を引くのはピチピチの生きたドジョウちゃんです!

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川合町内の田んぼの近くの溝に生息しているドジョウ達を毎年氏子さん達が持ってきてくださいます。

田んぼの中(近く)で採れる食べ物、ということで毎年こんな風に御神前にお供えされていますよ~。↓

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写真がブレていて何だかわからない感じになっていますがそれぐらいピチピチ元気なドジョウ達でした(笑)

 

そして、9種類の木の実やお野菜などなど。

(枝豆・ナツメ・柿・ヤマモモ・ヤマナシ・ササゲ豆・ナス・みかん・いが栗)

9種類というところにも実はちゃんと意味があるんです。

古代中国では、

奇数=陽数(縁起が良い)

偶数=陰数(縁起が悪い) とされていました。

そのため、奇数の中で最も大きく縁起の良い陽数である「9」種類の御神饌をお供えしているんです。

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たくさんの自然の恵みの御馳走が並び神様もお慶びになられているでしょうね。

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そして、こちら・・・

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後でご紹介しますがこの田面祭においてと~っても重要でなくてはならない道具達です!

 

これらの御神饌をお供えし、まずは拝殿で祭典が始まりました。

そして拝殿でのお祭りが終わった後、祭員は拝殿左横の一瓶社に移動し祭典を繋ぎます。

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宮司が持っているのは大きな御幣です。 

この御幣を祭典中に左右に振り、改めて神様にお供えする儀式を「奉幣」といいます。

そして祝詞の奏上などが行われた後、先ほどの火打ち石等が入った火起こしセットを用いて稲藁に火をつけます。

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火打ち石のみで着火しなければならないため毎年朝から祭典を始めても火がついたのはお昼過ぎだった・・・なんてことが毎年この祭典の風物詩のようになっていますが、今年は10分程度で無事着火してくれました。

なぜ稲藁に火をつけるのか?

稲藁を爆ぜさせることによって実り多い一年を願う、そんな意味が込められているそうですよ。

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ちなみに昔は御神饌のドジョウの口に稲穂を挿し、ドジョウごと火をつけて爆ぜさせるというかなり豪快な神事だったようです。

今はドジョウの個体数も減少してきていますし色々なことで難しいので境内の溝にドジョウたちを放流しています。

ドジョウちゃん達は無事なので安心してくださいね。

本年も実り多い年になりますよう職員一同お祈り申し上げます。

 

9月9日 重陽菊献供式・創建千五百年記念大祭祝祭 
 

9月9日は五節句のひとつにあたる「重陽の節句」

先ほどもご説明しましたが縁起の良い陽数(奇数)の中でも最大の数字である「9」が重なる大変縁起の良い日です。

菊の節句とも言われ、菊を飾ったり菊酒を飲んだりして不老長寿を願う習わしがあります。

当社でも菊の花をご神前にお供えし不老長寿を願い、合わせて平成25年に斎行された創建千五百年記念大祭を奉祝する祝祭を執り行いました。

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いけたばかりなので菊の花がまだ咲ききっていませんがこの記事を書いている25日現在、綺麗に花咲いてくれていますよ!

千五百年記念大祭が執り行われてから早いものでもう4年です。

社殿創建記念事業として大祭までに社殿の修復をと努力しておりましたが未だ手付かずの箇所も多くあり、当社では御奉賛と御協力をお願いしております。

宜しければ御協力をお願い致します・・・社殿創建千五百年記念事業

 

 

9月13日 八重山神社祭 午前10時半より
 

牛馬安全の神である伊邪那美命をお祀りする境内末社・八重山神社にて五穀の豊穣と牛馬安全を祈年致しました。

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晴れ晴れとした青空の中厳かに祭典を結ぶことができました。

神職の人数がいつもより多いのは当社に9月から神職資格取得のため実習にいらっしゃっている神職見習いの方達も一緒にご奉仕してくださったからです。

心を込めて神明に奉仕してくださり神様もお慶びになられていることと存じます。

 

9月15日 月次祭・敬老祝祭 午前10時より
 

月次祭に合わせ、以前はこの日が敬老の日だったことから敬老祝祭を滞りなく申し納めました。

敬老の日には長年にわたって社会に貢献された人生の先輩方の長寿を祝い感謝の心を伝えましょう。

 

 

9月18日 郷原若宮神社祭
9月19日 熊野神社祭
 

この2つは物部神社の敷地外に鎮座する境外社の祭典になります。

お写真はありませんが両祭典とも本年も滞りなく申し納めさせて頂きました。

ご参列賜りました皆様誠に有り難うございました。

 

9月23日 秋分祭・秋季皇霊祭遙拝式 午前10時より
 

この日は国民の祝日「秋分の日」です。

・・・祖先をうやまい亡くなった人々をしのぶ日とされています。

このことから祖先のお御霊に感謝し故人をしのぶ秋分祭を執り行いました。

近年稀にみる参列者様の多さに驚きましたが職員一同とても嬉しく思います!

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さらに宮中でも歴代の皇族の方を祀る皇霊殿で秋季皇霊祭が執り行われることから秋季皇霊祭遙拝式も合わせて結ばせて頂きました。

当社では拝殿横の扉を開扉しその方角の先にある宮中皇霊殿に向かい遙拝しております。

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こういった遙拝式は全国各地の神社で執り行われています。

皇室のさらなる弥栄と先祖への感謝を謹んでお祈り申し上げます。

 

 

 

9月も大神様にお導き頂き全祭典滞りなく申し納めることができました。

神恩に感謝し当社へ御参拝賜りました皆様、誠に有り難うございました。

次は10月、例大祭の季節ですね。

来月も多くの方に御参拝頂きたく思います。

職員一同お越しを心よりお待ちしております。

 

 

巫女