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鎮魂祭

写真:鎮魂祭

鎮魂というと一般的に霊を弔うための言葉と解釈されていますが、本来はその逆で活力を与える・復活を促す・甦る・悪影響をもたらすものを払拭するなど総ての好転的な意味を持つものです。また神道行事の根幹を為す"祓いの本義"であるとおもわれます。

元来存在するもの総てに生命が存在すると考えられています。存在そのものが生命といって過言ではないでしょう。そのものが存在し続ける上で最も必要なものが魂魄です。この魂魄を振り動かし、結びつけ、鎮め置く、そのものの存在を本来の姿に立ち戻らせる祈祷法こそ、「鎮魂」本来のあり方なのです。その狭義の一部分に霊を弔うことも含まれてはいるが大儀はあくまでも存在を存在たらしめることであり、より大きな存在へ導くものです。

この鎮魂祈祷を初めて斎行したのが御祭神宇摩志麻遅命です。このことについては江戸期まで古事記・日本書紀と並び称された「先代旧事本紀」に記述されています。それによると「(前略) 蒼生及萬物の病疾のことあらば 神寶を以て御倉板に鎮置て 魂魄鎮祭を為して 瑞寶をふるべ (中略) 如此祈祷せば死共更に蘇生なんと おしえたもう (後略)」とあります。たとえ死んでも鎮魂祭を斎行し、十種神寶を振ることによって蘇生するというのですから、とんでもない祈祷法です。

この鎮魂祭を古くから伝承し斎行しています神社は奈良県石上神宮(物部の鎮魂法)・新潟県弥彦神社(中臣の鎮魂法)・島根県物部神社(物部・猿女の鎮魂法)の三社です。特に物部神社の鎮魂祭は宮中において斎行される鎮魂祭に最も近いものです。

また物部神社が祈祷専門の神社として天皇の勅命により社殿が建てられ、現在も年間百件の祭事を斎行し続けております根幹は、蒼生(人間)や萬物のために鎮魂祈祷をなさんが故の御祭神宇摩志麻遅命の御意志の継承でもあります。

物部神社で行われます祈祷の総てにはこの鎮魂祭の本義が存在し、より大きな御神徳が発揚されています。

鎮魂祭(みたましずめのみまつり)

11月23日 午前10時
稲穂長者祭
11月24日 午後6時30分
石見神楽奉納
 同日 午後8時
鎮魂祭
11月25日 午後2時
新嘗祭

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